친구(チング)という言葉、韓流が好きな人や韓国語を勉強している人ならほとんど知っている有名な単語だと思います。
この「친구」には「友達(friends)」以外の意味もあるとご存知でしたか?
そして日本語の「友達」ともちょっとニュアンスが違う場合があります。
今日はこの「친구」の意味・用法についてまとめていきます!
친구の意味
친구
①友達
②同い年
③年下の人を指す時に使う
친구にはこのような3つの用法があります!
一つずつ解説していきます。
「친구=同い年の友達」というニュアンスが強い
①の「友達」という意味ですが、実際には「同い年の友達」というニュアンスが強いです。
もちろん歳が離れた友人を「친구」と表現しても間違いでは無いのですが、韓国では一般的に親しい年上を「형/오빠/누나/언니」と呼び、親しい年下を「동생」と表現します。
簡単にいうと、歳が違う人と仲良くなったら兄弟みたいな関係になるということです。
また1、2歳差ならタメ口の仲になることも多いですが、大体5歳以上年上と仲良くなったときは「형(ヒョン)/오빠(オッパ)/누나(ヌナ)/언니(オンニ)」呼びしながらも敬語で話すことが多いです(あくまでも大体で、人によって違いますが)。
なので歳が離れているのに「친구」と表現すると、欧米のような年齢差を気にせずタメ口で話すフランクな関係がイメージされ、韓国ではちょっと特殊なパターンになります。
なので「친구」を「友達」という意味で使うときは、あくまでも「タメ口で話す同い年の友達」というイメージをメインに使うといいと思います。
「友達ほど仲良くない同い年」にも「친구」を使う
②の「同い年」という意味ですが、「友達と言えるほど仲良くはない同い年」にもこの「친구」を使います。
日本語で「友達」というと、仲の良い友達の意味ですよね。
例えば会話で、
A「あの子、Bくんの友達?」
B「友達って言うほど仲良くはないかな、ただのクラスメートだよ。」
…のようなやりとりがあったりしますよね。
一方で、韓国では上にも書いた通り「仲良くなくても同い年なら친구と言える」となります。
したがって、次のような場合が発生します。
A와 B는 친구예요.
AとBはチングです。
①AとBは同い年の友達
②AとBはただの同い年で仲の良い友達ではない
③AとBは歳が違うが友達(※レアケース)
この文だけ見ると、①〜③すべての可能性があります。
じゃあどう判断すればいいの?
大体文脈で判断できますが、①〜③のどれかわからず確定させたいときは
・둘이 사이가 좋아요?(2人は仲がいいですか?)
・둘이 동갑이에요?(2人は同い年ですか?)
のように具体的に質問すれば答えが出ます👍
歳が違っても친구を使うとき
「친구=同い年の友達」というイメージが強いからこそ、次のような言い方が使われたりもします。
A와 B는 사이 차이가 났는데도 친구같이 친하게 지냈어요.
AとBは年齢の差があるにもかかわらず、チング(=友達)のように親しく過ごしました。
上にも書きましたが、年齢差など気にせずお互いタメ口や上下関係がないフランクな関係を強調したい時に「친구」で表現することができます。
韓国の一般的な仲の良い年上・年下の関係は「친한 사이(親しい仲)」ということが多いです。
例えば歳の離れた女性2人の仲を表現したいときは「친한 언니 동생 사이(親しいオンニ・妹の仲)」と言ったりします。
年下の人を愛情を持って呼ぶときにも「친구」を使う
③の「年下の人を指す」ときにもこの친구はよく使われます。
どういうことかというと、例えば30代くらいの大人が「最近の学生の子たちは〜」と言いたいとき、韓国語では「요즘 학생 친구들은~」のように表現します。
下の例を見るとどういう使い方なのか感覚が掴めると思います!
大人が若い世代を指すとき→「어린 친구들(幼いチング達)」「젊은 친구들(若いチング達)」
学校OBが現役生を指すとき→「학생 친구들(学生のチング達)」「학교 친구들(学校のチング達)」
요즘 어린 친구들 사이에서 핫한 게 뭔지 알아요?
最近の若い子達の間でホットなものが何かわかりますか?
このように、若い世代・年下の世代の子たちを指す時に친구を使います。
上の例のように、説明の言葉を前につけて使います。
BTSメンバーで考えてみよう
BTSのメンバーで친구を探してみましょう。
まずRMとJ-HOPEが同い年の친구です。
そしてジミンとVも同い年の친구です。
ここで例えばジミン(1995年生)とジョングク(1997年生)は친구ではないのか、となりますがここは仲の良い「형(ヒョン)」と「동생(弟)」の関係になります。
ただし、10年以上の仲ですし、ジミンさんも「에이, 이젠 정국이는 친구지, 뭐(ええい、もうジョングクはチングだよ)」と思っているんじゃないかなと思います。
こんな感じで、個人間ですら「친구は同い年にしか適用されない!」ほど厳密なものではありません。
ただ、年齢差がある関係で「친구」と定義するときは、一般的には年上の方から「俺らもうチングみたいなもんだよな!」というようになることが多いです。
あくまでも年下の立場から年上を見るときは、どれほど仲良くなっても친구というより「친한 형(ヒョン)/오빠(オッパ)/누나(ヌナ)/언니(オンニ)」として接するのが無難です。
全部よく使う用法なのでおさえるべし!
今日紹介した「친구の3用法(友達・同い年・年下の子を指す)」はどれも日常でよく使われます。
今日の内容を意識しながら推しの動画やドラマなどをみてみると、理解が深まるはずです👍
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