「偶然かな？」あらすじ・キャスト・相関図まとめ

イ・ホンジュ／キム・ソヒョン

＜ピーターのペン＞制作PD
普通の背、普通の印象。思っていることがバレバレな目つきにトレードマークはお団子頭。頭から足先までどこを見ても平凡だ。しかし細かく分析してみると少しずつ足りない。夢のようなものもない。早くに両親と別れ一人で生きてきたので普通の保護者もおらず、29歳で現場経験10年目だが高卒のため他の人が全員就くプロデューサーにもなれなかった。それでもホンジュは自らに与えられたものに感謝し心から喜ぶことができる。良い友達、素敵な職場、自分の給料。Thank you, GOD!

あだ名は「イトゥン」。決して「イ・ホンジュ ぶくぶくだ（뚱뚱해、トゥントゥンヘ）」ではなく、「イ・ホンジュ 突飛で変なやつ（엉뚱해、オントゥンへ）」のイトゥンだ。ヘジに押し付けられて出たソゲッティング（知人の紹介で男女が知り合う）でソゲッティング相手と誤解してフヨンと偶然出会う。ホンジュが覚えているフヨンは親友ヘジの初恋であり、人間味もなく義理もない頭だけが良い未就学児みたいなやつ！フヨンについてのホンジュの記憶はそんなものだった。フヨンがいきなり消えたときそう記憶しようと決心したのだった。だから誰も知り得なかった。ホンジュにとってフヨンが残していったのが何なのかを。フヨンさえも。

親しげに振る舞うフヨンが気まずく気になるけど、初恋であり元彼でもあるジュノまで戻ってきてホンジュは揺れ動く。ホンジュはジュノによって愛に対して完全な会議主義者になったにもかかわらず。初恋？それは何にもわからないときに誰彼かまわず好きになるやつじゃん。恋愛？愛いい？それこそ現代人に強要されている文化だよ。時間の無駄、お金の無駄、エネルギーの無駄だって！私は恋愛なんかしないんだって。あっちにさっさと消えて。叫びも意味をなさずホンジュよ…心臓がしきりに高鳴るんだ。だ、誰に向かって？

カン・フヨン／チェ・ジョンヒョプ

＜ロックアセット＞アメリカ本社所属ファイナンシャルプランナー
　高い背。秀麗な外見。退屈げに見下ろす眼差し。短答型な話し方。傍観的な雰囲気だけでも視線が自ずと行くフヨンの真価は目に見えないところにある。 幼い頃から秀才という言葉ににうんざりし、突然米国に移り住んでも難なくアイビーリーグに入城。母親のドソンに似て生まれつき頭が良く、最初から失敗しない道を選ぶドソンの戦略によって、フヨンの人生はいつもレッドカーペットの上だった。 失敗も、道に迷うはずもなかった。
　フヨンも自分の人生に不満はない。 面白くないだけ。 最善を尽くさなくても、最高の結果を得ることは難しくなかった。 答えが目に見えた。 仕事であれ恋愛であれ。 フヨンにとって唯一知らなかった答えがあるとすれば、塵一つない彼のレッドカーペットの上を土足で横切って行ったイ・ホンジュ。 初恋だった···それがすべてだ。 19歳の初恋、あの頃無数の少年たちに行き渡る伝染病みたいなもの。 韓国を離れ、フヨンはホンジュのことをすっかり忘れていた。 そうだと思っていた。 10年ぶりに帰ってきた韓国で偶然ホンジュに再会するまでは。
　ホンジュに会ってフヨンは10年前の記憶のかけらが溢れ出し··· いつの間にか自分が揺れる橋の上に立っていることに気づく。 床が揺れているのか、私の心臓が揺れているのか、フヨンは騒がしく揺れた。 そうして全力を尽くす初恋との2回戦が始まった。

パン・ジュノ／ユン・ジオン

作家
　憂いに満ちた深い目。 感情がそのまま表れる澄んだ顔に、アーティストの空気を漂わせる少しの陰まで。 留まりもせず閉じ込められることもない自由な魂···はジュノが自分を描写する時に使う言葉だ。 一通り感じは似ている。 まさに自分への愛に満ちたナルシスト。
　初めての小説「私のアバンギャルドな彼」は評壇の評価があまり良くなかった。 しかしジュノは、この本で彼の人生最高のものを手に入れた、ファン第1号のイ・ホンジュ。 最初はただ可愛い妹的存在だったが、いつからかジュノもホンジュを特別に感じるように。 良いことを計算なく良いと言ってくれるホンジュが良かった。 くだらない話をする時も、ホンジュはけらけらと笑った。 それでホンジュと始めた恋愛。しかしジュノは何の説明もなしにホンジュのもとを去ってしまう。 3年後、離れていた時間を集めたエッセイが大ヒットし、ジュノは韓国に帰ってくる。 そして再びホンジュのもとを訪ねる。 向かい合ったホンジュの目を見てジュノは感じ取ることができた。 やはり君が私のことを忘れたはずがないだろう。
　ところがホンジュの横には見慣れない奴がいる。 誰が見てもホンジュに気があるように見えるやつ。 ホンジュもフヨンに少しずつ心を開いていることを知った時、ジュノは後悔する。 君のもとを離れるべきではなかった。 しかし、ジュンホはまだ元通りにできると信じている。 君が僕を愛した時間はなんと10年だ。 そんなに簡単に消える気持ちじゃない。 そうでしょ？ホンジュ、なんで愛が変わるの？

キム・ヘジ／ユン・ジオン

オボク高等学校 英語講師
　どこへ行っても目立つ都会的な美人。 そうといえばそう、違うといえば違う。 好き嫌いがはっきりしている性格で、好みもはっきりしている。 完全無欠の顔ファン。 10代のヘジは静かで恥ずかしがり屋な方だった。 制服を脱いで真の自我を見つけたケース。ヘジは学生たちにいつも言う。 自分の可能性を過小評価するなと。 君たちはまだ肉と眼鏡に埋まったカン·ドンウォンで、にきびと制服で隠れたスジだから、私がまさにその可能性の生き証人だと。 自分への投資を惜しまず、休まず恋愛活動をする。
　フヨンはヘジの初恋だ。 心強い助力者だった親友のホンジュは、ヘジのラブレターを毎日のように運んでくれたが、初恋はやはり叶わないものだった。10年後、私が送りこんだ合コンでホンジュが偶然フヨンと会ったと言った時、ヘジは初恋との再会に浮かれていた。 しかし、ヘジはフヨンの視線が誰にとまっているのかを見てしまった。 だからといって、フヨンをホンジュの恋人として素直に許可してやる気はない。　まあ私の許諾が重要なのか。 フヨンにはすでにすごいライバルがいるはずなのに。 がんばれ、私の初恋！
　ヘジは呼吸も整えないまま新しい美男子を物色する。 ところで私今誰を見てるの？ 理想のタイプに全くふさわしくないギョンテクが気になり始める。ギョンテクのしっかりした胸に抱かれた時からのような気もするし、いままで会ってきた男たちからは感じられなかった逞しさのような気もするし。 それが何であれ、ギョンテクも私に好感があるみたいだから一度付き合ってみようと提案をするが、一刀両断される。 あれ？これちょっと負けん気が湧いてきたな？