【ウォニョン愛読】日本の教養本が韓国で異例の大ヒット!「超訳ブッダの言葉」

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韓国で15万部の売り上げを記録している『超訳 ブッダの言葉』。
韓国の大手書店「교보문고(教保文庫)」の先週の売り上げ総合ランキングでも第3位になっています。ちなみにその上はノーベル賞を受賞したハンガン氏の「소년이 온다(少年がくる)」です。

実はこちら、日本の作家の本なんです。

韓国の日本の教養本がここまでヒットするの異例のこと。
それにはウォニョンさんの思考や影響力、そして現代社会に疲弊する人々を癒す本の内容が関係しています。

本の内容や韓国でのヒットについて、関連の韓国語や韓国情報も織り交ぜながら紹介します。
下の目次からどうぞ!

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日本の教養本が韓国で異例のヒット

作家・小池龍之介さんの著書『超訳 ブッダの言葉』が、韓国で日本の教養書としては異例の大ヒットを記録しています。

▼韓国での売れ行きを報じるTBSニュース

韓国の超有名大型書店「교보문고(教保文庫、キョボムンゴ)」でも、総合ランキングの店の上位にこちらの本が並べられています。

IVEウォニョンさんが愛読書として紹介し話題に

この本が韓国で一躍注目を浴びたのは、IVEのチャン・ウョニョンさんが複数の番組で最近よく読む本として紹介したことがきっかけです。

▼人気タレント ・DEXがMCの「냉타뷰(冷蔵庫インタビュー)」より。(23:52から言及)

ウォニョンさんはこの本について「『思想や哲学なんてものは元から存在しない』という部分があり、私はこうだという考えに囚われるその執着が苦痛を生む。『これはこうだ』という考えが本来は存在しないということに気づければ、望まない方向に事が進んでも怒りを感じない」「仕事でつらい時はブッダの言葉などを読むと癒しや助けになる」と述べています。

それを聞いたMCのDEXさんも「『こうしなきゃ、こうでなくちゃ』という決めつけや執着が強迫観念になり自分を苦しめる」と共感しています。

『超訳ブッダの言葉』の内容・著者について

本の内容について

この本は、2500年間人々に愛され語り継がれてきたブッダの言葉を、『考えない練習』『もう、怒らない』などで知られる月読寺の住職、小池龍之介が経典から選び出し、現代語に再解釈し超訳を施したものです。

著者は序文で、読者がこの本を手に取り、どのページを開いてもそこに書かれた仏陀の言葉がすっと心に染み込み、いつの間にか心地よい風が吹き、より良い方向へ導いてくれることを願っていると綴っています。

12のテーマにまとめられた190の仏陀の言葉を収めた本書は、複雑な世の中に疲れた現代人を癒し、同時に人生に必要な知恵を伝えてくれる一冊になっています。

▼文庫版

▼ハードカバー版

著:小池龍之介
¥1,683 (2025/02/20 16:08時点 | Amazon調べ)

▼韓国版

著:小池龍之介
¥4,140 (2025/02/20 18:35時点 | Amazon調べ)

著者について

小池龍之介さんは東京大学を卒業後、東京・世田谷にある月読寺の住職をしながらさまざまな講座・イベント・執筆活動などを行なっている方です。

小池龍之介
1978年生まれ。山口県出身。月読寺(東京・世田谷)住職。東京大学教養学部卒業。2003年、ウェブサイト「家出空間」を開設、お寺とカフェの機能を兼ね備えた『iede cafe』を主宰(『iede cafe』は2007年に冬眠)。現在、自身の修行を続けながら、月読寺やカルチャーセンター・ヨガスクールなどで一般向けの坐禅指導、講演等を行う。
主な著書に『考えない練習』(小学館)『自分から自由になる沈黙入門』『もう、
怒らない』(ともに幻冬舎)などのほか、ディスカヴァー刊の著書としては『超訳ブッダの言葉』『貧乏入門〜あるいは幸福になるお金の使い方』、自身の描く4コマ漫画と解説によって仏道のエッセンスを凝縮した『煩悩リセット稽古帖』がある。

小池さんは自身のサイト「家出空間」を運営中で、つい先月(2025年1月)にも更新しています。ご自身の文章や絵、セッションでの音声が公開されているのでぜひご覧ください。

家出空間

韓国での本のレビュー

この本の韓国のレビューサイトを見てみると、

「どのページを開いてもそこにあるブッダの言葉が心にスッと入ってくる」

「テーマごとに短いページにまとまっていてとても読みやすい」

「1日の始めや終わりにパッと読んで心のリセットになる」

といった感想が寄せられています。

韓国版の装丁がかわいい。

韓国版の装丁、とてもかわいいですよね。
表紙を見ているだけでなんだか心が落ち着く感じがします。

ちなみに表紙に書かれている韓国語は次のとおりです。

2500년 동안 사랑받든「초역 부처의 말」
2500年ものあいだ愛されてきた「超訳 ブッダの言葉」

행복으로 가는 길은 없다. 행복이 곧 길이다.
幸福への道はない。幸福がすなわち道である。

“나는 부처에게서 인생의 해답을 찾았다”-쇼팬하우어
「私はブッダに人生の答えを見つけた」 - ショーペンハウアー(ドイツの哲学者)

현대어로 재해석된 부처의 말
現代語に再解釈されたブッダの言葉

그것은 인지과학이자 심리학이자 매우 실천적인 마음의 훈련 방법이다.
それは認知科学であり心理学であり、非常に実践的な心の訓練方法だ。

著:小池龍之介
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新時代をつくるウォニョンの言動

ウォニョンさんはIVEや個人での芸能活動での活躍のみならず、その言動や独特の考え方が若者を中心に多くの人の関心・支持を集めています。

彼女の行動や考え方が韓国の新しい時代や文化を作っていると言っても過言ではありません。

嫌なことや今の状況を超肯定的に捉える彼女の考え方は「원영적 사고(ウォニョン的思考)」として、2024年社会的に流行し、現代社会を生き抜くための考え方として韓国で定着しつつあります。

私も昨年韓国に行き、友人やさまざまな世代の韓国人と接する中でこの「ウォニョン的思考」の広がりを肌で感じました。彼女が生んだ流行語「ラッキービッキー」もよく聞きました。

韓国語学習者は必ず押さえておきべきポイントだと思います。

ということで、この記事の後半として「韓国社会でのウォニョン的思考の広がり&ラッキービッキーの意味や使い方」についてまとめていきます。

下のリンクからご覧ください!▼

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