韓国のOTT(配信サービス)界に衝撃が走りました。
配信大手クーパンプレイが2025年6月から配信コンテンツを無料で視聴することが可能になると発表しました。コンテンツ内に流れる広告を視聴すれば無料で人気のドラマ・映画・スポーツなどの配信作品を見られるようになります。
現在クーパンプレイはクーパンのWOW会員(毎月7,890ウォン)が視聴できる有料会員制ですが、これを無料会員も利用できるようになるということです。有料会員は引き続き広告なしで視聴することができ、さらにクーパンの宅配サービスでさまざまな特典を受けられます。
韓国のOTT会員数:クーパンプレイはネトフリに次いで2位

OTTアプリの月間使用者数ランキング
(MOBILE INDEXによる、2025年2月基準)
1位 Netflix 1,345万人
2位 クーパンプレイ 684万人
3位 TVING 679万人
4位 Wavve 418万人
5位 ディズニープラス 257万人
6位 watcha 49万人
韓国の配信サービスの利用者数で、現在クーパンプレイはNetflixに次いで2位で、韓国企業としては1位になっています。2024年1月時点で734万人で2位だったTVINGを抜いた形です。
クーパンプレイで見られる番組コンテンツ

クーパンプレイオリジナルで話題になったものとしては、昨年坂口健太郎とイセヨンの日韓共演が実現したドラマ「사랑 후에 오는 것들(愛のあとにくるもの)」(日本配信はAmazon Prime Video)、大谷・山本・ダルビッシュなどが訪韓した「MLB ソウルシリーズ ドジャース対パドレス」、G-DRAGONソウル公演、長寿番組のSNL KOREAがあります。
他にも「かけがえのない我が子」「1泊2日」「遊ぶなら何する?」「勇敢な刑事たち」と言った韓国国内の人気番組や、人気ハリウッド作品、日本作品でいうと「カメラを止めるな」も配信されています。
クーパンプレイの無料配信化によりこれらのラインナップがどう変化するのか、他のOTTはどのようなプランを練ってくるのか、それによって韓国ドラマや映画の制作にどう影響を与えるのか、注目です。
クーパンの宅配利用者は1年で約2200万人
クーパンIncによると、クーパンの2024年の売上額は約40兆ウォンを記録し、利用者(활성고객수)は約2,280万人にのぼります。2023年の韓国統計庁によると韓国人口は約5,160万人なので、韓国に住む人々の約4割がクーパンの配送を利用しているという計算です。

昨年12月3日に尹錫悦前大統領による非常戒厳発令時に国会の前の道路が厳しく制限される中でも、クーパンのロケット配送トラックが変わらず仕事を続けていたことでも話題になりました。もはや韓国での暮らしとクーパンは切っても切れない関係性にあります。
そんなクーパンがこの度、日本でフードデリバリーアプリの提供を新たに開始しました。なんと配達料&手数料が無料で、お店で食べるのと変わらない値段で料理をデリバリーすることができます。▼