「オールド・ボーイ」「別れる決心」「お嬢さん」などで知られる韓国映画の巨匠パク・チャヌク監督の新作「어쩔수가없다（どうしようもない 英題：NO OTHER CHOICE）」がいよいよ9月24日に韓国映画館で公開されます。
日本での公開も決定。アメリカ批評サイトでは「パラサイト」以上の評価を獲得しています。
映画のあらすじや見どころについてまとめていきます。
映画概要
어쩔수가없다
英題：NO OTHER CHOICE
日本語題：未定（原題訳は「仕方がない」「どうしようもない」）
韓国公開日：2025年9月24日
日本公開日：2026年3月
製作・配給：CJ ENM
監督：パク・チャヌク
主演：
原作：「斧（ths AX）」ドナルド・E・ウェストレイク
ポチップ
あらすじ・見どころ
【メイン予告編】
「すべてを成し遂げた」と思えるほど人生に満足していた、製紙一筋25年のベテラン専門家・マンス（イ・ビョンホン）。妻ミリ（ソン・イェジン）、二人の子供、そして愛犬たちと共に幸せな日々を送っていたが、会社から突然の解雇通知を受ける。
「申し訳ありません。どうしようもないのです。」
首をはねられるような衝撃に苦しんだマンスは、家族のために三か月以内に必ず再就職すると誓う。だがその誓いもむなしく、彼は一年以上もスーパーで働きながら面接を渡り歩き、ついには苦労して手に入れた家までも失いかける。やけになって「ムン製紙」を訪ね、必死に履歴書を差し出すが、ソンチュル（パク・ヒスン）班長の前で屈辱を味わう。
「ムン製紙」の席は誰より自分にふさわしいと確信したマンスは、ある決意を固める。
「自分のための席がないのなら、自分で作ってでも就職を成功させてみせる。」
登場人物・キャスト
ユ・マンス（イ・ビョンホン）
主人公。愛らしい妻と二人の子供を持つ家長。25年勤めた製紙会社をクビになり再就職するために孤軍奮闘する。
유만수 / 이병헌
イ・ミリ（ソン・イェジン）
主人公マンスの妻。才色兼備で明るい性格の持ち主。夫の突然の失職にも家族を守るために主体的に動く、強く多才な一面を見せる。
이미리 / 손예진
チェ・ソンチュル（パク・ヒスン）
ムン製紙の班長。
최선출 / 박희순
ク・ボムモ（イ・ソンミン）
製紙業界のベテランだったが、マンス同様にクビになり求職中。
구범모 / 이성민
イ・アラ（ヨム・ヘラン）
ボムモの妻
이아라 / 염혜란
コ・シジョ（チャ・スンウォン）
製紙業界で技術者として働いていたが、解雇され今は靴屋で働く。マンスのライバルになる。
고시조 / 차승원
米・英でパラサイトに匹敵する評価を獲得
第82回ヴェネチア国際映画祭で記者と評論家を対象に試写会が開催され、高い評価を受けています。アメリカの映画批評サイト「ロッテントマト（Rotten Tomatoes）」では17人の批評家がレビューを発表し、100点満点を記録。パラサイト（※485人評価）が記録した99点よりも高い評価を受けています。
英BBCも星5点満点のレビューを発表しています。
巨匠・パクチャヌクについて
韓国映画を代表する巨匠パク・チャヌク監督の代表作を紹介します。
共同警備区域 JSA（2000）
韓国映画の黄金期の先駆けとなる作品。南北境界線付近で殺人事件を調査するうちに思いも寄らぬ真相が浮かび上がる。あまりにも悲しい物語。ラストシーンは今でも鳥肌が立ちます。
2000年公開
ソン・ガンホ、イ・ビョンホン、イ・ヨンエ
親切なクムジャさん（2005）
誘拐殺人事件で無実の罪を着せられ服役した絶世の美女が出所後真犯人を探し復讐を始める。ほぼ全てのシーンが韓国映画史に残る伝説の作品。
2005年公開 친절한 금자씨
イ・ヨンエ、チェ・ミンシク、オ・ダルス、キム・ビョンウク
お嬢さん（2016）
1930年代日本の植民地だった朝鮮を舞台に、莫大な財産を相続した令嬢とその財産を狙う伯爵、そして伯爵に雇わられ令嬢の召使として働くことになった少女をめぐる物語。韓国映画史に残る傑作。
2016年公開 아가씨
キム・ミニ、キム・テリ、ハ・ジョンウ、チョ・ジヌク、キム・へスク、ムン・ソリ
別れる決心（2022）
山で男性の遺体が発見され、若く美しい中国人の妻が容疑者になる。真相を求めて一人の刑事が容疑者の女を追ううちに、その魅力の虜になってしまう。
2022年公開
タン・ウェイ、パク・ヘイル、コ・ギョンピョ、キム・シニョン、パク・ジョンミン
日本公開はいつ？
日本公開が2026年3月に決定しました。日本向けのスペシャルメッセージ動画も公開されています。
