韓国語の「鼻音化」をわかりやすく解説!【ハングル・発音変化】

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韓国語の勉強をしてよく生じる疑問。
・マンネ(末っ子)の表記は막내(マkネ)なのに、なぜ「マンネ」と発音するの?
・「博物館」の韓国語は박물관(ぱkむrぐぁん)なのに、なぜ「ぱんむrぐぁん」になるの?

こういう「はねる音の表記なのに、滑らかな発音に変わること」を「鼻音化」と言います。
なぜ鼻音化するのか?どんな単語が該当するのか?
それがわかると韓国語の発音が大きく伸びることでしょう!

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鼻音化とは

鼻音化(비음화)
硬音(ㄱ, ㄷ, ㅂ)の後ろに鼻音(ㄴ, ㅁ)が来るとき、その硬音パッチムが[ㅇ, ㄴ, ㅁ]という音になること

①ㄱパッチム+ㄴ,ㅁのとき、ㄱパッチムをㅇパッチムで発音 例:막내(末っ子)[망내]
②ㄷパッチム+ㄴ,ㅁのとき、ㄷパッチムをㄴパッチムで発音 例:옛날(昔)[옛날]
③ㅂパッチム+ㄴ,ㅁのとき、ㅂパッチム→ㅁパッチムで発音 例:합니다(〜します)[함니다]

なぜ発音変化&鼻音化が起こるのか?

学習者の多くが思うこと。
「なんで表記通り読まずに、わざわざ違う発音をするの???」

表記通り読んでくれたら楽なのに…というのが学習者の本音ですよね(笑)

発音変化する理由は、「その方が韓国人にとって楽だから」です。

試しに막내(末っ子)と합니다(します)を表記のまま読んでみましょう。
막내は막で「まk」のように音が切れ、합니다は합で「はp」のように音が切れます。
韓国人はこの音が切れる感じを嫌います。もっとなめらかに発音したいと思います。
その結果、막내は[망내]に、합니다は[함니다]と切れる部分をつなげる音で発音するようになりました。

鼻音化の例 一覧

①ㄱパッチム+ㄴ,ㅁのとき、ㄱパッチムを同じ舌の位置のㅇパッチムで発音する

表記発音意味
★막내[망내]末っ子
★박물관[방물관]博物館
★학년[항년]学年
국물[궁물]スープ、汁物
국립[궁닙]国立
독립[동닙]独立
먹네[멍네]食べるね(먹다+-네)
★한국말[한궁말]韓国語

②ㄷパッチム+ㄴ,ㅁのとき、ㄷパッチムを同じ舌の位置のㄴパッチムで発音する

表記発音意味
★있는[읻는]→[인는]ある〇〇(있다の連体形)
받네[반네]もらうね(받다+-네)
옷만[옫만]→[온만]服だけ(옷+만)
웃는[욷는]→[운는]笑う〇〇(웃다の連体形)
웃네[욷네]→[운네]笑うね(웃다+-네)
못 내다[몯내다]→[몬내다]出せない
못 먹다[몯먹다]→[몬먹따]食べられない
★옛날[옏날]→[옌날]
첫눈[첟눈]→[천눈]初雪
뒷말[뒫말]→[뒨말]次の話、陰口

③ㅂパッチム+ㄴ,ㅁのとき、ㅂパッチムを同じ舌の位置のㅁパッチムで発音する

有名な「カムサハムニダ」がこれにあたります。

表記発音意味
★합니다[함니다]します(하다)
★감사합니다[감사함니다]ありがとうございます
カムサハムニダ
밥 먹었어?[밤머거써?]ご飯食べた?
덥네[덤네]暑いね
춥네[춤네]寒いね
겁나다[검나다]怖い
잡는[잠는]捕まえる(잡다)
입맛[임맏]食欲、好み
입만[임만]口だけ(입+만)
없는[업는]→[엄는]無い〇〇(없다の連体形)
Hana
Hana

実際に口を動かして発音してみよう!
左行の表記を口の動きを変えずに発音しやすくなったのが、中央行の音だとわかると思うよ!
韓国人にとって発音しやすい音になるのが発音変化だよ。

実は、日本人も鼻音化を使っている

実は私たち日本人も鼻音化を日常で使っています。
なぜかって?その方が発音しやすいからです。
例を見てみましょう。

表記実際の発音意味
せっま[せmま(せんま)]と言っている狭い
キッモ[きmも(きんも)]と言っている寒い
さっむ[さmむ(さんむ)]と言っているきもい
イッヌ[いnぬ(いんぬ)]と言っている犬のネットスラング

「せっま」「キッモ」「さっむ」を声に出して言ってみてください。
おそらく[せmま][きmも][さmむ]と言っているはずです。
でも、これって無意識ですよね。

韓国語でも同じ現象が起きていて、それをルールとして明文化しているだけです。
막내(末っ子)も表記通り発音すると[まkね]ですが、これを発音しやすい音にすると[망내]になるのです。

「っ」が入れば鼻音化するのか?そうではありません。「うっざ(うざい)」はそのまま「うっざ」と言いますよね。それは表記のままで言いやすいので、別に変える必要がないからです。

このように、私たちも表記のままだと言いにくいときに無意識に鼻音化を使っています。韓国語ではそれを標準発音としてきちんと明文化)しているだけのことです。慣れるまで難しいかもしれませんが、学習者にとっては暗黙の了解よりも、明文化されているほうが学びやすいと思います。

単語を覚えるときは「ハングル・音・意味・使い方」をセットで覚える

単語を覚えるとき、独学者は「ハングル(文字)と意味」に比重を置きがちになります。
ですが一番大事なのは「音」です。
単語を覚えるときは、「ハングル(文字)・音・意味・使い方」をセットで覚えることが大切です。
教材に付属のCDや、韓国人の動画(ドラマ・バラエティ・YouTubeなど)、韓国人の友達がいれば発音してもらったり、単語を覚えるときは必ず音に触れるようにしましょう。

発音変化はルールとして覚えない方がいい

韓国語の発音変化はルール化されてはいますが、ルールとして覚えるのはあまりおすすめしません。
パラ〜とみて、該当する単語でよく使いそうなのを2、3語覚えて終わり、くらいがいいと思います。

なぜなら韓国人は普段ルールとして意識して発音していないからです。
막내を[망네]だと、합니다を[함니다]だと思って発音していません。
「막내と言っていると思っているけど音は[망네]になっている」が正しいです。

私たち学習者も最初は「なんで表記通りに発音してくれないんだよ…」と思いますが、慣れてくると、つまり韓国語の口ができてくると、発音変化の理由がわかります。
「あ、たしかにこの方が韓国人の口にとって楽なんだわ」とわかってきます。
それを経験した一人の学習者として、発音変化はルールを暗記しようとしない方がいいと思います。

「あ〜、こういうルールがあるのね」とパラっと把握して、その中の代表的な単語を2、3語覚えて、あとは同じルールの単語に出会ったら仲間だなと思えばいいです。それを繰り返すうちに初見の単語でも自然と発音変化させて読めるようになります。

そして試験対策で暗記が必要な時や、発音について疑問が生じてもっと詳しく理解したい!という時が来たら、そこで詳しく納得がいくまで調べてるのがいいんじゃないかなと思います。

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