今回のテーマは「おすすめしない勉強法」です。
結論から言うと、「ゆっくりした速度で韓国語を聞く」のはおすすめできません。
おすすめできない理由や、逆におすすめのリスニング方法を紹介します!
「ゆっくり発音」を作らない理由
「ゆっくり発音してくれませんか?」
このようなリクエストがインスタグラムで定期的に来ますが、それでも私は「ゆっくり発音」を作っていません。
なぜ作らないかというと、効果がないだけでなく、逆効果になりうるからです。
「ゆっくりの発音を聞く」をおすすめしない理由
おすすめしない理由①
「リスニング・発音はどちらもリズムが命だから。」
韓国語を話すために重要なのが「リズム」
韓国語を聞き取るために重要なのも「リズム」です。
日本語と韓国語はリズム・テンポが違います。
韓国語がペラペラ・上手な人は、リズム感が良いです。
リズムを身につけるためには、「実際の速度に耳を慣らす」ことが何より大切です。
おすすめしない理由②
「ゆっくり発音したときと、普通の速度では音も口の動きも違うから」
ゆっくり発音してほしい!
実際の速度とは音も口の動きも違うから、ゆっくり聞いても意味ないけど大丈夫…?
いつも「ゆっくり発音してほしい」と言われるたびにこのように思っています。
ゆっくり発音すると、1音ずつはっきり発音するので、実際の流れるような発音とは口の動きも音も異なります。
違う音や動きに慣れると、逆に実際の音や動きに対応しづらくなります。
おすすめしない理由③
「聞き取れなくても、ハングルを見れば音がわかるので、ゆっくり聞く必要がないから」
ハングルは「表音文字」です。
音で聞き取れなかったら、文字を見れば何の音かわかるのが韓国語です。
聞き取れなかったらハングルを見て、「あ、私はこの音が聞き取れなかったんだな」と確認しましょう。
聞き取れなかったら、ゆっくりじゃなく繰り返し聞く!
聞き取れなかったときは、ゆっくり聞くのではありません。
聞き取れなかった部分を、もう1度聞いてみましょう。
何度聞いても聞き取れなかったら、韓国語字幕をつけて、ハングルを見て音を確認しましょう。
早くて聞き取れなかったなあ…
聞き取れた部分と、聞き取れなかった部分を分けてみよう。
ただ「早くて聞き取れない」ではなく、
「どこは聞きとれて、どこが聞き取れなかったか」を区別しましょう。
聞き取れた部分は喜びましょう!笑
聞き取れなかった部分は、聞き取れない理由があります。
聞き取れない理由は「耳が慣れていない」からです。
耳が慣れていない大きな原因は、次の2つかなと思います。
①のまだ習っていない単語・文法に関しては、聞き取れなくて当然です。
ドラマなどで出会ったら、こういう単語があるんだなと学べばいいです。
②のスピードに慣れていなくて聞き取れなかった場合は、その時がチャンスです。
会話できるようになるためには、実際の速度に耳を慣らして、リズムを身につけることが大事です。
なので、ドラマなどを見ていて、知っている単語だけど聞き取れなかった場合は、必ず何回も聞いて、自分で発音もして、実際の速度・テンポを叩き込みましょう。
「ゆっくり発音する」のはおすすめ。
ゆっくりの発音を「聞く」のはおすすめしませんが、「ゆっくり発音する」のはおすすめです。
楽器を演奏する人や、ダンスをする人ならわかると思いますが、
楽器やダンスの練習で「遅いテンポで練習する」というものがあります。
体をゆっくり動かすことで、動きの流れや力加減などを身につけることができます。
言語も「口を動かして発声する行為」なので、「遅いテンポで発音する」というのは効果的です。
ゆっくり発音することで、普通の速度では口が追いつかない音も発音できるので、口を動かす良い練習になります。
おすすめの発音練習法
発音の練習についても説明します。
下の順番で発音練習するのがおすすめです。
【「안녕하세요」の発音を練習する場合】
①普通の速度で音を聞く
②ハングル「안녕하세요」を見ながら、普通の速度で発音してみる
(見なくても発音できるなら見なくて良い)
③口がうまく動かせないときは、ゆっくり発音して口を動かす練習をする
④口が慣れたら、もう一度普通の速度で発音する
ポイントは、「普通の速度で聞き取れない時は、ゆっくり聞くのではなく、ハングルを見ながらゆっくり発音してみる」ことです。
大事なのでもう一度言います。
「聞き取れなかったら、ゆっくり聞くのではなく文字を見て発音してみるべし。」
まとめ
・ゆっくりの速度で聞くのはおすすめできない
・普通の速度が聞き取れなかったときは、ゆっくり聞くのではなく、何回かその部分を繰り返し聞く!
・何度聞いてもわからないなら、ハングルを見て音を確認すればいい
・逆に自分でゆっくり発音するのはおすすめ