過去完了の表現を使えるようになりましょう!
単純な過去形とは何が違うのか、過去完了にするとどんな表現になるのか、例文や解説を見ながら理解していきましょう。
過去完了とは
-았/었었다 〜していた
過去に完了したことを話すときに使う。
作り方
해요体から요を取って、「ㅆ었다」をつける
【例】
하다(する)→ 해+ㅆ었다 → 했었다(した)
먹다(食べる)→ 먹어+ㅆ었다 → 먹었었다(食べた)
例文
【例文1】遠い過去について回想する用法
어렸을 때는 그 공원에 자주 갔었어요.
幼い頃は、その公園によく行っていました。
갔었어요(行っていました)ということなので、“当時はよく行っていた=今は通っていない‘というニュアンスがあります。
このように、今はやっていない、昔やっていたことについて回想するときは、過去完了を使って表現するのが自然です。
【例文2】今とは違う過去を表す用法
냉장고에 넣었던 케이크 누가 먹었어?
冷蔵庫に入れてたケーキ、誰が食べたの?
나중에 먹으려고 했었는데.
後で食べようと思ってたのに。
ケーキが誰かに食べられて今はもうなくなってしまったので、「먹으려고 했었다(食べようとしていた)」と過去完了で表します。
このように、【例文1】のように昔のことでなく、つい最近のことでも、今は違う状況になってしまったときは過去完了を使うと自然です。
過去形との違い
過去形と過去完了はどう違うの?
上の例文を見てわかった方もいると思いますが、過去完了には過去形では表せないニュアンスが含まれています。
過去完了と過去形の違い①:遠い過去を回想
過去形は単純に過去に起こったことを話すものですが、過去完了は「今とは分離された過去」を表します。つまり、「昔のこと」です。
今の日常とは関係のない、昔のことについて話すときに使います。
過去完了と過去形の違い②:今とは違う過去
例えば、【例文2】のように誰かに食べられてもう無いとき、
「食べようとしてるのに!」
「食べようとしてたのに!」
日本語としてどちらが自然ですか?
下の「〜としてたのに」ですよね。
このように、過去の状況が今はもう変わってしまったときは、その過去の状況を「〜だったのに」と表すのが自然です。
確認クイズ
クイズで理解を定着させましょう。
【第1問】
있다の過去完了は?
①있다
②있었다
③있었었다
③있었었다
【解説】
原型:있다 過去:있었다 過去完了:있었었다 となります。
【第2問】
「자주 갔었어요.」という文から何がわかる?
今は行っていない
【解説】
자주 갔었어요.(よく行ってました。)ということは、今は行かなくなっているということです。今は違うというニュアンスを含むのが過去完了です。
【第3問】
하다(する)の過去完了は?
했었다
【解説】
해요体から요を取って「ㅆ었다」をつければいいので、「해+ㅆ었다→했었다」になります。ちなみに過去形は「했다」です。