-아/어 서と-(으)니까、どちらも「〜なので、〜するので」という原因・理由の接続表現です。
どう違うのか、使い方に迷う方が多いと思います。
違いや使い分けをまとめました!
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-아/어 서と-(으)니까の違い
次のようなニュアンスの違いがあります。
-아/어 서:客観的な原因の述べ方
-(으)니까:主観的な原因の述べ方
具体的な活用はこちら
実際の例文を見ながら理解していきましょう
客観的な事実は「-아/어 서」
単純に事実として原因を述べるときは、基本的に-아/어 서を使います。
비가 와서 젖었어요.
雨が降って濡れました。
보일러가 고장 나서 차가운 물밖에 안 나와요.
ボイラーが故障して冷たい水しか出ません。
사람이 너무 많아서 앉을 자리가 없어요.
人が多すぎて座る席がないです。
主観的に述べるときは「-(으)니까」
主観的に理由を話すときは主に「-(으)니까」をつかいます。
「-(으)니까」を使うときは、多くの場合語尾に主観の表現がきます。
例文で見ていきましょう。
네가 그렇게 말하니까 나도 믿었잖아!
あんたがそう言うから私も信じちゃったじゃん!
「-잖아(〜じゃん!)」と自分の感情を表す語尾
주말이니까 늦잠 자도 되지.
週末だから寝坊してもいいよね。
「-아/어 도 되지(〜してもいいよね)」という主張
귀여우니까 봐줄게.
かわいいから大目にみてあげる。
「-줄게(〜してあげるよ)」という意志表現
심심하니까 영화나 보러 가자.
暇だから映画でも見に行こうよ。
「-자(〜しよう)」という勧誘表現
위험하니까 조심하세요.
危ないのでお気をつけください。
「-세요(〜してください)」という敬語の命令表現
このように、
・잖아:〜じゃん
・-지:〜よね
・-ㄹ게:〜するね
・-자:〜しようよ
・-지 마:〜しないで
・-면 안 돼:〜したらダメ
・-세요:〜してください
…のような命令・勧誘など自分の感情を表す主観的な語尾を使うとき、「-(으)니까」を使うのが一般的です。
言い訳に「-(으)니까」は使わない
「言い訳」には-(으)니까を使いません。
言い訳に-(으)니까を使うと、開き直った嫌な感じになってしまいます。
例文を見ていきましょう。
늦잠 자서 지각했어요.
寝坊したので遅刻しました。
(늦잠을 자다=直訳:寝坊を寝る=寝坊する)
このように-아/어 서を使って客観的事実として原因を述べるのが自然です。
ちなみに、-아/어 서は過去の話でも過去形ではなく現在形をつけます。(口語では過去形につけるネイティブも多い)
もし「늦잠 잤으니까 지각했어요.(寝坊したから遅刻しました。)」とすると、「私、寝坊したんだから遅刻したんですよ」みたいなニュアンスになり、開き直った感じになってしまいます。
차가 막혀서 늦을 것 같아요.
車が詰まって(=道が混んでいて)遅れそうです。
これも「막히니까」とすると、「道が混んでるから当然遅れそうです」みたいな開き直った表現に聞こえてしまいます。
「-아/어 서+感情」
慣用的表現として、「〜ので、〜という感情になりました」というとき、「-아/어 서」を使います。
와주셔서 고마워요.
来てくれてありがとうございます。
생각보다 빨리 끝나서 놀랐어요.
思ったより早く終わって驚きました。
만나서 반가워요.
会えて嬉しいです。
전화를 안 받아서 화가 났어요.
電話に出ないので腹が立ちました。
「-아/어 서」は現在形につける
-아/어 서は現在形につけます。
過去の話でも現在形につけます。
過去の話をするときは語尾が過去形になっていれば過去の文章になります。
시간이 안 맞아서 못 봤어요.
時間が合わなかったので会えませんでした。
안 맞았어서とはならない。
ただし、口語(日常会話)では過去形に-아/어 서を使うネイティブも結構見られます。
まとめ
・客観的な原因を述べるときは -아/어 서
・主観的(=自分の感情)を主張したいときは -(으)니까
・-(으)니까は言い訳には使えない
・慣用的表現として「〜なので〜という感情になった」と言うときは -아/어 서
・-아/어 서には過去の話でも現在形をつける。
似た表現の使い分け
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