-고と-서はどう使い分ける?違いと用法を整理しよう

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「〜して」は하고と해서の2通りあり、どう使い分けるのか多くの学習者が苦手にしていると思います。
今回はその使い分けをまとめてご紹介します!

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用法一覧

まず用法を一覧でまとめました。

用法一覧

同列の内容をつなげる→-고
原因・理由を前につける→-아/어 서
A→Bの順で物事が起こる→-고
例外:目的語が一緒-아/어 서
例外:Aが移動の動詞→-아/어 서
Aの状態でBが起こる-아/어 서
例外:Aが着脱の動詞→-고
例外:Bが移動の動詞→-고

1つずつ例文と一緒に確認していきましょう!

用法①:同列の内容をつなげるときは-고

用法①:同列の内容をつなげるときには-고を使う

同列の内容って?

Hana
Hana

例文を見るとわかりやすいよ!

【例文】
얼굴이 작고 키가 크다.(顔が小さくて背が高い。)
싸고 맛있다.安くて美味しい。)

このような文は何かの特徴や事実などを複数並べているだけの文ですよね。
「顔が小さいこと」と「背が高いこと」の間の関係を何か言いたいわけではなく、同じ特徴として、つなげて1文で話しているだけです。
これが「同列の内容をつなげる」ということです。

このように同列の内容をつなげるときは-고を使います。

例えば「얼굴이 작아서 키가 크다.」とすると、「顔小さいので背が高い」という文になってしまいます。

用法②:原因・理由を述べるときは-아/어 서

用法②:原因・理由を述べるときは-아/어 서を使う

これも例文を見ながら理解しましょう。

【例文】
돈이 없어서 못 사요.(お金がないので買えません。)
…「理由:お金がない」→「結果:買えない」

힘들게 일해서 번 돈(一生懸命働いて稼いだお金)
…「原因:一生懸命働いた」→「結果:お金が稼げた」

このように、Aの原因・理由でBの結果になるときは、-아/어 서を使います。

用法③:A→Bの順で物事が起きるときは-고

用法③:A→Bの順で物事が起きるときは-고を使う

例文を見ていきましょう。

사진을 보고 놀랐다.(写真を見て驚いた)

음악을 듣고 영화를 봤어요.(音楽を聴いて映画を観ました)

単純に「Aの行為の後にBの行為をした」という順で言いたいときは-고を使います。

ただ、ここで例外が2つあるのでおさえましょう。


例外①:AとBの目的語が同じときは-아/어 서を使う

つまり、「〇〇をAしてBした」と言うときは-아/어 서を使います。

例文を見て理解しましょう!

고기구워서 먹었다.(肉を焼いて食べた)
→肉を焼く+肉を食べる

가방만들어서 선물했다.(カバンを作ってプレゼントした)
→カバンを作る+カバンをプレゼントする

사진찍어서 올렸다.(写真を撮ってアップした)
→写真を撮る+写真をアップする

このように、動詞の目的語が同じときは-아/어 서を使います。


例外②:Aが移動の動詞のときは-아/어 서を使う

例文を見ながら理解しましょう。

식당에 가서 밥을 먹었다.(食堂に行ってご飯を食べた)

집에 와서 같이 영화를 봤다.(家に来て一緒に映画を観た)

Hana
Hana

これは移動の動詞を使うと、「移動してその場で何かをした」という文になるので、次で説明する「④:状態の用法」に当てはまって「-아/어 서」を使うことになります!
下の説明を見るとまた理解しやすいと思います。

用法④:Aの状態でBをするときは-아/어 서

用法④:Aの状態でBをするときは-아/어 서を使う

例文を見てみましょう。

앉아서 얘기해요.座って話しましょう)
→座った「状態で」話す

친구를 만나서 밥을 먹었어요.(友達に会ってご飯を食べました)
→友達に会った「状態で」ご飯を食べた
 =その友達とご飯を食べた

例外の用法が2つあるので確認しましょう。


例外①:Aが着脱の動詞のときは-고を使う

着脱の動詞(입다:着る 벗다:脱ぐ 쓰다:つける・かぶる 들다:持つ 신다:履く など)を使うときは、-고を使います。
例文で理解しましょう。

잠옷을 입고 자요.(パジャマを着て寝ます)

가방을 들고 다니다.(カバンを持ち歩く)

마스크를 벗고 얘기해도 돼요?(マスクを脱いでお話してもいいですか?)


例外②:Bが移動の動詞のときは-고を使う

「用法④:Aの状態でBの動作をする」ときで、Bが移動の動詞のときは-고を使います。

Bが移動の動詞
-고 가다:〜していく
-고 오다:〜してくる
-고 나가다:〜して外出する
-고 다니다:〜して通う

例文で確認しましょう。

지하철을 타고 왔어요.
地下鉄に乗ってきました。

차를 타고 왔어요.
車に乗ってきました。

버스를 타고 갈 거예요.
バスに乗って行くつもりです。

오빠를 끌고 왔어요.
オッパ(お兄さん)を引っ張って連れてきました。

なんでこれは-고を使うんだろう?

これは理由を考えないで「-고 가다/오다」で覚えちゃうのがいいと思います。

-고と-아/어 서の違い

-고と-아/어 서がどちらも使えるときは、どちらを使うかによって文の意味が変わってきます。

「友達に会ってご飯を食べた」
친구를 만나고 밥을 먹었다
친구를 만나서 밥을 먹었다

上の만나고の文は、用法で言うと「用法①:同列の内容をつなげた」だけの文です。「友達に会った」ことと「ご飯を食べた」という2つの行動に関係性はないよ、という意味になるのが、この「-고」です。
「友達に会って解散した後に1人でご飯を食べた」かもしれないし、「友達に会って解散して、別の友達とご飯を食べた」かもしれません。「友達に会ってその友達とご飯を食べた」という可能性もあります。

下の만나서の文は、「友達に会ってその流れでご飯を食べた」という前後の関係が明確に現れた文になります。用法で言うと「用法④:Aの状態でBの動作」です。

「関連があれば-아/어 서」ではない

-고と-아/어 서の違いはこんな説明がされます。
「前後の文章に関連がなければ-고、関連があれば-아/어 서

ではここで、下の文を見てみましょう。

「少女時代の歌を聴いて、Kpopにハマりました」
「DNAのMVを見てバンタンにハマりました」
「写真を見て驚きました」
「映画を見て感動しました」
「その言葉を聞いてわんわん泣きました」

この太字の部分は-고と-아/어 서のどちらが当てはまると思いますか?

「関連があるから-아/어 서」じゃないの?

そう思いますよね。
ところが、全部-고を使うんです。

「少女時代の歌を聴いて、Kpopにハマりました」
소녀시대 노래를 듣고 케이팝에 빠졌어요.

「DNAのMVを見てバンタンにハマりました」
DNA 뮤비를 보고 방탄에 빠졌어요.

「写真を見て驚きました」
사진을 보고 놀랐어요.

「映画を見て感動しました」
영화를 보고 감동을 받았어요.

「その言葉を聞いてわんわん泣きました」
그 말을 듣고 펑펑 울었어요.

봐서とか들어서じゃないの?何で??

私もずっと「関連ある=-아/어 서なら、何でここは-고なんだろう」と思っていました。

結論から言うと、「関連ある=-아/어 서」ではありません。

用法②で説明した通り、「原因・理由を前につけるときに-아/어 서を使う」が正しいです。

「少女時代の歌を聴いて、Kpopにハマりました」を例にすると、少女時代の歌を聴いたのがKpopにハマった原因・理由ではありません。
あくまでも少女時代の歌を聴いたのは「きっかけ」で、歌が良かった・歌に衝撃を受けた・声が綺麗だった…みたいなのが理由です。
소녀시대 노래를 들어서 케이팝에 빠졌어요.だと、「少女時代の歌を聴いたので、Kpopにハマりました」というニュアンスになってしまい、不自然な文になります。(言いたいことは通じるとは思いますが)

「DNAのMVを見てバンタンにハマりました」も同じで、DNAのMVを見たのがバンタンにハマった理由ではありませんよね。MVを見て、MVがカッコ良かったから・メンバーの顔に惚れて・ダンスや歌に惹かれてなどの理由があって、バンタンにハマったわけであって、MVを見る行為そのものがバンタンにハマった理由ではありません。

AとBに因果関係があるときに-아/어 서を使うのであって、関連が少しでもあれば-아/어 서を使うわけではありません。

上の用法②で紹介した例
열심히 일해서 번 돈(一生懸命働いて稼いだお金)」は、
【原因】一生懸命働いた→【結果】お金を稼げた
という因果関係が成立しています。
このように因果関係が成立する場合は-아/어 서を使うのが自然です。

他の例文も見ていきましょう。

「写真を見て驚いた」
【原因】写真を見た→【結果】驚いた …ではありません。
【きっかけ】写真を見た→【原因】恐ろしいものが写っていた→【結果】驚いた …というように、写真の内容に驚いたわけであって、写真を見る行為そのもので驚いたわけではありません。
なので、韓国語にすると「시진을 보고 놀랐다」が自然です。

「映画を観て感動した」も同じで、映画の内容に感動したわけで、映画を見る行為に感動したわけではないので「영화를 보고 감동을 받았다」が自然です。

「その言葉を聞いてわんわん泣いた」も、言葉の内容に感極まって泣いたわけで、言葉を聞く行為に感動したわけではありません。なので「그 말을 듣고 펑펑 울었다.」が正解です。

じゃあなんで「関連があれば-아/어 서でつなげる」って習うんだろう?

その理由は、「そう覚えちゃうのが楽だから」だと思います。
上でズラーっと並べた用法4つ、例外4つを1つずつ説明するのはなかなか説明する方も聞く方も大変だと思います。
それなら、「関連があるなら-아/어 서」と覚えちゃえば、ある程度の用法はカバーできるので、こうやって教えることが多いのではないでしょうか。
でも、これで覚えると「映画を観て感動した」みたいな文は「映画を観たことと感動したことは関連してるから、-아/어 서だ!」という考えになってしまいます。

結局は、今回紹介したように用法を1つずつ理解するのが安全かなと思います。

確認クイズ

-고または-아/어 서のどちらを使うでしょう?

【第1問】
영화를 보고/봐서 울었다.
映画を観て泣いた。

正解:보고

用法③のA→Bの順で物事が進むときは-고を使います。

【第2問】
야경이 예쁘고/예뻐서 찍었어요.
夜景が綺麗だったので撮りました。

正解:예뻐서

用法②の理由を表すので-아/어 서を使います。

【第3問】
버스를 타고/타서 왔어요.
バスに乗ってきました。

正解:타고

用法④の例外で、「〜してくる」は「-고 오다」と言います。

【第4問】
공원에 가고/가서 놀았어요.
公園に行って遊びました。

正解:가서

用法③の例外で、移動の動詞を使ってA→ Bの順で起きた物事を表すときは「-아/아 서」を使います。

【第5問】
이어폰을 끼고/껴서 음악을 들었어요.
イヤホンをつけて音楽を聴きました。

正解:끼고

用法④の例外で、着脱の動詞を使ってAの状態でBの動作をすると表すときは「-고」を使います。

まとめ

-고と-아/어 서を使う用法を1つずつ覚えましょう。

同列の内容をつなげる→-고
原因・理由を前につける→-아/어 서
A→Bの順で物事が起こる→-고
例外:目的語が一緒-아/어 서
例外:Aが移動の動詞→-아/어 서
Aの状態でBが起こる-아/어 서
例外:Aが着脱の動詞→-고
例外:Bが移動の動詞→-고

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