ペラペラになるためにはこの「連音化」を上手にすることが必須です。
連音化とは
連音化とは、パッチムの後ろに母音が来るときにパッチムと母音をつなげて1字のように読むことです。
音が連なるから「連音化」ですね。
例えば?
例えば、「日本」は韓国語で일본と言います。
そして「日本が」と言いたいときは助詞「이(〜が)」をつけて、일본이と言います。
この일본이は【일보니】と発音されます。
これが連音化です。
たしかに、ㄴパッチムの後ろに母音「이」がつくから「니」ってつなげて読んでるね!
ローマ字で考えるとよりわかりやすいと思います。
先ほどの일본이(日本が)をローマ字で表記すると、
일본이→irbon+i → irboniと発音する
このようになります。
(ハングルだけの方がわかりやすいという人は無理にローマ字で考える必要はないです👍)
連音化する部分にアクセントをつける!
発音する際に超大事なのは、「連音化する部分を強く発音する」ということです!
例えば일본이(日本が)を【일보니】と発音するとき、니にアクセントがつきます。つまり니を強く発音します。
連音化ができていないとネイティブは聞き取れない
連音化ができてないとどうなるの?
連音化がちゃんとできていないと聞き取ってもらえないことすらあります。
例えば、「일본이(日本が)」を“일본..니..“や“일보..니..”などと変に伸びたり、変なところで区切ったりすると、韓国人は「???」となります。
なぜなら、「日本が」は【일보니】という”音で”頭に入っているからです。
さらに、니は「お前の」という意味の言葉で、”일본..니..”と言うと「日本…お前の…」という意味にも捉えられます。
なので「日本が」と韓国語で言いたいときは、すぐ【일보니】と言えるようになっておかなければなりません。
でもスムーズに言わなきゃ伝わらないのなら、韓国人との会話はずっと先だなあ…
決してそんなことはないよ!
韓国語を話す時に「連音化が苦手だから」と怖がる必要はありません!!
こちらが韓国語勉強中の外国人だと知っていれば、相手(韓国人)は頑張って聞き取ろうとしてくれるので、連音化が不自然でも通じることが多いです。
ただ、韓国人が頑張らなくても聞き取れる=自然な発音は、連音化がスムーズにできていることが不可欠です。
連音化して話すコツ
字を見て連音化で発音するのは比較的すぐできるようになると思います。
問題は、「日本が」と韓国語で言いたいときに反射的に「일보니」と言えるかどうかです。
どうやったら会話でスムーズに連音化できるかな?
話すときにスムーズに連音化できるコツは、「単語暗記の段階から連音化を意識する」ことです。
まず最初は、名詞と助詞で覚えていきましょう!
なんで名詞と助詞?動詞とかも勉強するじゃん。
なぜかというと、助詞は母音のものが多いからです。
特にパッチムにつける助詞は母音のものが多いです。
なので、「名詞+助詞」の時に連音化することがとても多くなります。
例えば일본(日本)に助詞をつけてみると、
・일본이(日本が)
・일본에서(日本で)
・일본이랑(日本と)
・일본에(日本に)
本当だ、全て連音化してる!
なので、名詞を覚えるときは名詞単体ではなく「名詞+助詞」の形で覚えるようにしましょう。
さらに、「名詞+助詞」の形で覚えると、もう一つ良いことがあります!
日本語の実際の会話では、「名詞+助詞」の形で使うことが多いですよね。
例えば今言った「日本語の/実際の/会話では」というように。
このかたまりを文節と言いますが、会話は文節ごとにかたまりで話されます。
なので「日本…の…じっさ…いの…」と言うとぎこちなく聞こえ、「日本の…実際の…」と言うとゆっくりでもちゃんと通じます。
韓国語も同じです。
ゆっくりの発音でも、「日本の…実際の…」というふうに文節ごとにかたまりで話せれば通じる話し方になります。
なので、話す時やスピーキングの練習の時は、文節は一息で言うように強く意識しましょう。
単語暗記は「字・音・意味・使い方」をセットで
以前、連音化の説明をしたときに
ハングルのスペルを覚えてないとどこが連音化するかわからないじゃん
と言われたことがあります。
その通りです。
なので、韓国語の単語暗記は
・文字(スペル)
・発音
・意味
・使い方(よく使う助詞を後ろにつける)
…これをセットで覚えるようにしましょう。
ドラマや歌で音から入った場合は文字を調べる。
教材で字で出会った場合は音を確認する。
文字と音を必ずセットで覚えるようにしましょう。
「使い方を覚える」って?
使い方とは、どんな場面で使うか・前後の文章・どんな動詞や形容詞と一緒に使うかといったことです。
そのなかでも、まずは「どんな助詞を後ろにつけるか」に注目しましょう。
例えば「人」なら「人が・人は」、「駅」なら「駅に・駅まで」という感じです。
単語によってよく使う助詞は違うので、後ろにつける助詞を日本語で考えて韓国語で単語と助詞を合わせて発音しましょう。
単語を使って練習しよう
連音化の大事さは理解できたと思うので、次は実際に単語を使って慣れていきましょう。
例1:일본 사람이:日本人が
韓国語で「日本人が」と言うときは、일본(日本)・사람(人)・이(〜が)を使って「일본 사람이」と言います。
そしてこの発音は【일본 사라미】となります。
なので、「日本人が」と韓国語で言いたいときはすぐに【일본 사라미】の音が出てくるようにしましょう。
そして미の部分を強く言いましょう。
例2:지민아:ジミン〜!
韓国では、人を呼ぶときに名前の後ろに「아または야」をつけます。
パッチムで終わる名前には아を、そうでない(=母音で終わる)名前には야をつけます。
・ユンギ〜!と呼ぶときは「윤기야」
윤기は母音「ㅣ」で終わる(=パッチムで終わらない)ので、名前の後ろに야をつけます。
そしてここでは「パッチムの次に母音が来る」ところがないので連音化はありません。
・ジミン〜!と呼ぶときは「지민아」
지민はㄴパッチムで終わるので、名前の後ろに아をつけます。
ここで「ㄴパッチムの次に母音ㅏが来る」ので、ㄴと아がくっついて【지미나】と発音します。(=連音化)
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