「恥ずかしい」を表す韓国語は沢山あります。
ニュアンスの違いをまとめました。
場面に応じて使い分けられるようになりましょう!
부끄럽다(シンプルな恥ずかしい)
부끄럽다 (シンプルに)恥ずかしい
主な活用
해요体:부끄러워요 합니다体:부끄럽습니다 連体形:부끄러운
シンプルに「恥ずかしい」という一般的な表現。
人前でも周りに人がいなくても「恥ずかしい=恥を感じた」と思ったときにいつでも使えます。
많은 사람들 앞에서 인사하는 게 부끄럽다.
たくさんの人の前で挨拶するのが恥ずかしい。
많다:多い 사람:人 들:〜たち 앞:前 에서:〜で 인사하다:挨拶する 게:ことが・ものが(것이の略) 부끄럽다:恥ずかしい
창피하다(恥をかいて恥ずかしい)
창피하다 恥をかいて恥ずかしい
主な活用
해요体:창피해요 합니다体:창피합니다 連体形:창피한
「人前で恥をかいて恥ずかしい」という感情。
他人の視線を感じて恥ずかしいときに使います。
恥ずかしさの度合いが強く、顔がカアッと赤くなるようなときに使います。
영어 스펠링이 틀려서 창피하다.
英語のスペルを間違えて恥ずかしい。
영어:英語 스펠링:スペリング 이/가:〜が 틀리다:間違える、間違う -아/어 서:〜だから 창피하다:恥ずかしい
민망하다(恥をかいてきまりが悪い)
민망하다 きまりが悪い、面目が立たない
主な活用
해요体:민망해요 합니다体:민망합니다 連体形:민망한
「決まりが悪くて恥ずかしさを感じる」という表現。
「きまりが悪い、気まずい、居心地が悪い」というネガティブな感情を含んでいます。
例えば「周りがカップルばかりで気まずい」「着込んで街に出たら周りは薄着で気まずい」「芸能人が街で指を指されて恥ずかしく居心地が悪い」といったときに使います。
나만 패딩 입고 와서 민망하다.
僕だけダウンを着てきて恥ずかしい。
나:僕・私 만:〜だけ 패딩:ペディング(ダウンコート) 입다:着る 입고 오다:着てくる -아/어 서:〜だから 민망하다:恥ずかしく気まずい
쑥스럽다(照れくさい)
쑥스럽다 シャイで恥ずかしい、照れくさい
主な活用
해요体:쑥스러워요 합니다体:쑥스럽습니다 連体形:쑥스러운
「照れくさい」という若干の羞恥を表現します。
恋愛の照れやドキドキの表現に使うことが多いです。
애교 부리는 건 쑥스러워요.
愛嬌をするのは照れくさいです。
애교:愛嬌 부리다:振りまく 건;ことは・ものは(것은の略) 쑥스럽다:照れくさい
例文で比較しよう
実際の例文で違いを理解しましょう。
例文①
여기서 나만 일본인인 게 쑥스럽네.
ここで私だけ日本人なの照れるな(シャイな感じ)。
○ 쑥스럽다
シャイで恥ずかしがる感じ。問題なく使える。
▲ 민망하다
「居心地が悪い=日本人一人で寂しい、帰りたい」みたいに聞こえる。
민망하다=ネガティブな感情なので、使う場面を選ぶ。
独り言や心の中では大丈夫だが、人の前で使うと相手の気を害したり空気を悪くする恐れがある。
X 부끄럽다
「恥ずかしい=恥を感じる」という表現なので、「日本人1人なのを恥じている」という感じ。
恥ずべきことだと思っているように聞こえて、この場のシャイの表現としては不適切。
X 창피하다
「日本人1人なのは見られたら恥だ」と強い羞恥心の表現になる。
ここで使うと問題発言のように捉えられ危険。
例文②
가난은 창피한/부끄러운 게 아니야.
貧乏は恥じることじゃないよ。
○ 창피한 게 아니다
「貧乏は恥」を強く否定する感じ。
○ 부끄러운 게 아니다
シンプルに「貧乏は恥ずかしいことじゃない」と言う感じ。
X 민망한 게 아니다
「貧乏は決まりの悪いことじゃないよ」と言うと、なんだかそもそも貧乏・貧困を深刻な問題じゃないと軽視している感じがします。
X 쑥스러운 게 아니다
「貧乏は照れくさいことじゃないよ」と言うと、「貧乏な人は照れくさくて貧乏になっているわけじゃない!」と聞いた相手を不快にさせるような危険な発言になってしまいます。
쪽팔리다(スラングの恥ずかしい)
쪽팔리다 (スラング)赤面する
主な活用
해요体:쪽팔려요 합니다体:쪽팔립니다 連体形:쪽팔리는
上の4単語は「形容詞(感情)」ですが、この쪽팔리다は動詞(動作)です。
NAVER知識百科を参考にすると、「쪽」は人の顔の俗称で、「팔리다(売られる)」は「팔다(売る)」の活用です。
「쪽팔리다=顔が売られる=(恥ずかしいことをして)自分の顔が人々に見られ恥ずかしい」という意味だと考えられます。
창피하다と同じですが、창피하다は一般的な単語なのに対し、쪽팔리다は속어(俗語、スラング)で若者が主に使います。
ですが最近は上の世代も使う人が増えてきた印象です。
外国人の我々が使うのは非常に危険です。
自分の全てをさらけ出しても構わない、とても近しい相手(同年代か年下)に対してなら場合によってはOKくらいの理解でいいと思います。
スラングに寛容な人でさえ「僕には全然使っていいけど、他の人には使わない方がいいよ」という人が多いと思います。
日本でもそうですが、外国人が普通の場でスラングを使うと
「この人は普段韓国でよくないグループとつるんでいるのかな…」
「この人の周りはガラの悪い人が多いのかな…」
というふうに見られる可能性が結構あります。
そうなると自分が危険人物に認定されかねません。
このように外国人のスラング使用は人付き合いに大変な悪影響を及ぼすことがありますので、基本は一般的な表現を使うようにしましょう。