発音を褒めるとき「耳がいいね」と言うことがよくありますよね。
では、「耳が良くない人」はどうすれば上手な発音ができるでしょうか?
おすすめの方法をまとめました。
※ここでいう「耳がいい」とは聴力のことではありません。
語学で「耳がいい」とは
語学において「耳がいい=聴力が高い」訳ではないですよね。
では、「耳がいい」とは具体的に何を指すでしょうか?
私が考える「語学において耳がいい」は、次の通りです。
・相手の声の特徴(トーン・イントネーション・強弱・発声・リズム・発音)を細かく分析できる
・発音しながら自分の声の特徴も分析できる
この2点を無意識にできてしまうのが「耳がいい人」だと思います。
音痴の人をイメージしてください。
音程が合わない理由の一つに「歌いながら自分の歌声を聞き取れない」というものがあります。
「語学の耳がよくない=音痴の人」ではありませんが、耳がよくない人は耳がいい人ほど自分の発音を細かく分析できていない傾向があります。
また上手に発音できているつもりでも、録音を聞くと想像以上にカタコトの場合があります。
では具体的にどうすればいいか、おすすめの方法をご紹介します。
方法①:自分の発音を録音して聴き比べる
最初はパッチムや「어」など日本語にない音はうまく発音できないと思います。
それは練習を繰り返せば口が慣れてくるので、気にしなくていいです。
まずはイントネーションとリズムがうまく真似できているかに注目しましょう。
慣れてきたら、次の方法もおすすめします。
この方法は「耳がいい人」にもおすすめです。
耳がいい人はリスニングを重ねると自然とセリフの音を予測できるようになっていきます。
耳がよくない人は、この予測の練習を意識して行うことで、予測できる力をつけましょう。
セリフの音を予測して、特にイントネーションの予測が合うようになってくると、実際の会話やテキストを音読するときにモデルの音声がなくても自然なイントネーションがわかるようになっていきます。
方法②:他人に聞いてもらう
ぜひ他人に発音を聞いてもらう機会を作ってみましょう。
他人の発音チェックを受けることで、自分で見落としているポイントに気づけます。
韓国人の知り合いや先生がいる場合は直接、いない場合はHelloTalk(無料アプリ)で自分の発音を韓国人の利用者に聞いてもらえます。
HelloTalkのタイムラインを見ていると、「ネイティブに自分の発音を聞いてほしい」と録音した音声を添付した投稿を結構多く目にします。
また、インスタグラムやTwitterなどのSNSに韓国語勉強アカウントを作って、自分の発音を上げてチェックを受ける方法もあります。
HelloTalkなどに載せるのが恥ずかしい場合は、家族や日本人の友達に聞いてもらうという手もあります。
イントネーションやリズムの違いは学習者でなくても気づくところがあると思います。
他人に聞いてもらうことは、人前で発音することを恥ずかしがらないためのトレーニングにもなります。
インターネットなどで知らない人に聞いてもらうか、逆に知り合いを作るか、自分が気軽にできる方法で他人に聞いてもらう機会を作ってみましょう。
方法③:韓国人になりきる
これは耳がいい・よくないに限らず、発音において「テンション」って大事です。
「韓国人のノリでなりきって話す」、これは上手な発音・自然な発音を手に入れるために必要なことだと思います。
習った文を棒読みしない、感情を込めて話す、韓国人になりきって堂々と話す
…これが自然な発音・聞き取りやすい発音・通じる発音に近づくコツだと思います。
方法④:発音の仕方を覚える
そもそもですが、「ㄴ/ㅁ/ㅇ」の口の形は覚えていますか?
「오」と「어」の違いを簡単に説明できますか?
正しい発音をする前に、そもそも「口の形・音が理解できていない」人が結構います。
最初から正しく発音できなくていいので、まずは「発音の仕方」を理解しましょう。
まとめ
「耳がよくない人」は、耳がいい人が無意識にできていることを意識して取り組む必要があります。
意識して臨めば、耳がいい人以上に上手な発音を手に入れることもできます。