【語尾】みんなが苦手な-더라고(トラゴ)をマスターしよう!

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韓国語学習者の多くが苦手な表現にあげる「더라고」
「使い方がわからない」という人がとても多いです。
ポイントは「日本語訳で覚えようとすると理解できない」です。
特徴を理解し、韓国人の実際の使い方を見て苦手意識なく使えるようになりましょう!

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더라고の訳・作り方

-더라고の訳

-더라고の訳でピッタリ当てはまる日本語はありません。
なんとなく「〜なんだよ」が近いですが、文脈によって他の日本語の方が合う場合もあります。
下の詳しい用法と例文を読んで理解していきましょう。


-더라고の作り方

名詞
名詞+(이)더라고
・母音+더라고
・パッチム+이더라고

動詞・形容詞
語幹+더라고
・하다(する)→하더라고
・먹다(食べる)→먹더라고

-더라고(요),-더라

敬語:-더라고요
タメ口:-더라고、-더라(-더라고の略)

-더라は-더라고を略して短くした言葉で、日常会話ではより短く言える-더라がよく使われます。
日常会話で-더라고を使っても違和感はありません。

ちなみに했던とか있었던のような連体形「-던」もこの仲間になります。

-더라の意味

辞書で「-더라」の意味はこの2つです。

①話し手が過去に直接経験して新たに知った事実をそのまま表現し伝えようとする語尾
→-더라、-더라고(요)どちらも使える。

②話し手が過去に経験したことを回想しながら自問したり、共有していた過去の経験について相手に聞くときに使う語尾
→-더라?のみ使える。


これを踏まえて実際の使い方を見ていきましょう!

用法①:経験で知った事実を伝える

①自分が直接経験して新たに知った事実をそのまま伝える
「自分が見聞きしたり経験して新たに知った事実を伝える」

「自分が見聞きしたり経験して新たに知った事実を伝える」のが더라고です。

なので、自分が前から知っている事実については使いません。

「私の彼氏は韓国人です。」
내 남자 친구는 한국인이더라고요. (X)
내 남자 친구는 한국인이에요. (O)

主語が1人称には「普通」使わない

더라고は「自分が見聞きした・直接経験して知った事実を伝える」表現なので、主語が1人称「私が〜する・僕が〜する」という文には普通使いません。

単純な自分の行動を言う時に더라고は使わない。

「私は昨日学校に行きました。」
저는 어제 학교에 갔어요. (O)
저는 어제 학교에 가더라고요. (X)

主語が1人称でも使う場合は?

「主語が1人称の時は’普通’使わない」
…では、使うときはどんなときでしょうか?

それは、「自分を客観視して何か(事実・感情)に気づいたとき」です。


약간 파리를 처음 와서 그런지 차에서 핸드폰을 하고 싶지 않고 그냥 밖을 보고 싶더라고요.
なんだかパリに初めてきたからなのか、車でスマホを触りたくなくて、ただ外を見たくなるんですよ

この場面でジョンハンさんは自分を客観視して「パリが初めてだからか外を見ていたい」という自分の感情に気づいて発言しているので더라고を使っています。


例文

나도 모르게 웃고 있더라.
自分も知らずのうちに笑ってたんだよ。
→自分が笑っていたことに客観的にみて気づいた。

생각해 보니까 나 어제 칼국수 먹었더라.
考えてみたら私昨日カルグクス食べたわ
→忘れていたけど客観的に自分の行動を思い返して、カルグクスを食べた事実を思い出した。
→「먹더라=食べている状況を思い出す」なので、食べた事実を伝えるこの場合は「먹었더라」が正しい。

나 알러지 없는 줄 알았는데 꽃가루 알러지가 있더라.
私アレルギーないと思ってたんだけど、花粉アレルギーあったのよ
→自分はアレルギーがないと思っていたが、花粉にアレルギーを発症して(=経験)、アレルギーがあるという事実を知った。

나 정말 방탄 좋아하더라.
私本当にバンタン(=BTS)が好きなんだな
→前から好きではいたが、客観視して改めて本当に好きなことに気づいたという表現。

このように、自分を客観視したときに何かに気づいたときは1人称でも더라고を使います。


主語が3人称(=他人。例:彼が〜、お母さんが〜、〇〇さんが〜)の時に「A(=3人称)が〜という感情になった」という文を、形容詞と더라고で表す時は「形容詞+-아/어 하더라고」という形を使います。

他人(3人称)の感情を形容詞+더라고で表す時
-아/어+하더라고

「母が大変悲しんでおられました。」
어머니가 엄청 슬퍼하시더라고요. (O)
어머니가 엄청 슬프시더라고요. (X)

→自分の親について話すとき、韓国語は「尊敬表現:-시다(〜なさる)」を使う。

「ハナが喜んでいました。」
하나가 기뻐하더라고. (O)
하나가 기쁘더라고. (X)

→もし「自分が無意識に嬉しい気持ちになった」というときは「내가 기쁘더라고(私が嬉しくなったんだよ)」というふうに기쁘더라고を使えます。

例文を見て理解しよう

実際に使われている場面を見ながら理解しましょう。


공부하면서 먹으니까 재밌더라고요
勉強しながら飲むと面白いんですよ

ナムさん(RM)が「(勉強しながら飲むと)面白いんですよ」に「재밌더라고」が使われています。

ナムさんがウイスキーについて勉強しながら飲んでみて(=経験)、「勉強しながら飲むと面白い!」という気づきを得たので「더라고」を使っています。

더라고を使わずに言ったらどうなるの?

더라고を使わないシンプルな言い方は次のとおりです。

공부하면서 먹으니까 재밌어요.
勉強しながら飲むと面白いです。

공부하면서 먹으니까 재밌었어요.
勉強しながら飲むと面白かったです。

このように普通の言い方をすると、断定した表現になります。
別に断定してもおかしくはないのですが、表現そのものに感情は入りません。


그게 딱딱한 상태로 하면 좀 맛없더라고
それが固い状態でやるとちょっと美味しくないんだよね

ここでジミンさんは「大根は固いまま漬けると美味しくないということを見聞きしたor自分の経験で知った」ということを더라고で伝えています。

ここで普通の表現の

딱딱한 상태로 하면 좀 맛없다
固い状態でやると少し美味しくない

と言った場合は、事実をただ述べるだけになります。

더라고を使うことで、自分が覚えている・知っていることを思い出して伝えているというニュアンスが出るのです。

-았/었더라고(요)になるケース

過去に完了したことを回想して「〜したんですよ」という場合は「-았/었더라고(요)」を使います。
使う動詞によって-더라と意味の違いが出る場合と、ほぼ出ない場合があります。
あまり使う場面は多くないと思います。まずは普通の「-더라고」を使えるようになりましょう。

例文

동생이랑 어머니가 피자를 먹더라고요.
弟と母がピザを食べてたんですよ。
→「食べている状況」を目撃した感じ。

동생이랑 어머니가 피자를 먹었더라고요.
弟と母がピザを食べたんですよ。
→「完了」なので、もう「食べ終わっていた」ところを目撃した感じ。


어제 역에서 야구 선수를 봤는데 키가 진짜 크더라.
昨日駅で野球選手を見たけど背が本当に高かったよ。
→「野球選手の背が高い」という事実。

오랜만에 조카를 봤는데 키가 많이 컸더라.
久しぶりに姪に会ったんだけど背がすごく伸びてた。
→「背が伸びる」を「키가 컸다」と言います。


갑자기 눈물이 나더라고요.
いきなり涙が出たんですよ。

갑자기 눈물이 났더라고요.
いきなり涙が出たんですよ。

この2つの文に意味上の違いはありません。
았/었を使う必要がないので나더라の方が使われることが多いです。

用法②:疑問形の場合

②話し手が過去に経験したことを回想しながら自問したり、共有していた過去の経験について相手に聞くときに使う語尾

→日本語の「〜だっけ?」

この用法は「-더라?」の形のみ使え、「-더라고?、-더라고요?」は使えません。

例文

그 사람 이름이 뭐더라?
その人の名前なんだっけ?
→知っている人の名前を自問している

우리 같이 영화관 간 게 언제더라?
うちら一緒に映画館に行ったのいつだっけ?
→話し相手と共有する過去の情報を尋ねている


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